語らい座 大原本邸|OHARA HOUSE KATALYZER VI
2018年4月1日(日)より倉敷美観地区にある国指定重要文化財「旧大原家住宅」が、「語らい座 大原本邸」として一般公開されています。弊所ではこちら施設のビジュアル・アイデンティティ(VI)をデザインいたしました。
デザインコンセプトは、大原美術館理事長・大原あかねさんへのヒアリングや大ミッションの「大原家の生き方を、現代人の明日へ。」から、「明日へ受け継ぐバトン(人)」としました。
シンボルは縁と魂を表現した、二つの円を結ぶことで一本の線となり、バトンを表現しています。バトンを組み合わせることで「人」の漢字に見立てた図案を構築し、「人」の図案が重なることで「開化」「紡ぐ」「繋ぐ」「永遠」「歴史・現在・未来」を表現。下部の位置を揃えることで図案全体のバランスを安定させ、右肩上がりの未来への展望性も付与しています。そして、ロゴタイプは明朝体を含めた和文・欧文すべての文字をオリジナルで設計しました。「大原本邸」の文字は伝統性を込めながら未来へのビジョンを意識しています。
また、エントランスの暖簾は岡山県真庭市勝山の染織作家・加納容子さんが手がけられたもの。こちらでもシンボルを大切にお使いいただけていて、本当に嬉しいです。
今回のプロジェクトでは岡山に暮らしていれば、大原美術館などから必然的に馴染み深くなる「大原家」へ関係する施設に、シンボル&ロゴタイプのデザイナーとしてご縁をいただけたことも感激でした。
「語らい座 大原本邸」の展示内容含めた空間やブックカフェは歴史・現在・未来を感じることをでき、とても素晴らしい施設です。下記サイトから入館予約ができ、ゴールデンウィークにもオススメのスポットですのでぜひ!
語らい座 大原本邸|OHARA HOUSE KATALYZER
https://oharahontei.jp/