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2020-06-26

K LABO | VI

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歯科技工士であるK LABOさまのブランディングデザインを担当しました。クライアントの木口智大さんとのご縁は、昨日投稿したTAKIZAKI LABOさま、瀧﨑純さんからのご紹介です。

こちらのコンセプトは経営理念の「人と共に。」やビジョンの「共に成長、共に共有し、共に分かち合う。」という言葉から「共に」としました。デザインのアイデアソースは「共に+漢字の木+光+集まる+ひろがる+成長」です。マークは、創業者の姓にある「木」という漢字から着想し、光や集合、ひろがり、成長が感じられうような造形を目指して設計しています。

木口さんは瀧﨑さんと対照的に「選択」の仕方が熟考型。直感的に良いと思ったことであっても、決めるにあたっては「なぜ魅力に感じるのか」という部分を、細部まで考え抜かれていました。ご一緒していく中で、その丁寧に物事へと向き合う誠実さから信頼感まで伝わってきました。

ただ、お二人とも「選択」の仕方は対照的でしたが、根本で大切にされていたのは「アート」、つまり、直感や感性からなる「美意識」や「ビジョン」なのではないかと感じました。

ドイツの哲学者であるイマヌエル・カントによれば、美的判断は快または不快の感情が関わっていて、美しいものそれ自体が「意に適う」ものであると指摘しています。決定の際に「サイエンス」(数的)要素はもちろん重要ですが、そのものが不快であれば本末転倒です。美意識は理念やビジョンを表現し、そもそもにあるワクワクした感情さえも波及していくのだと思います。

今回、お二人とも同じタイミングでプレゼンテーションをし、それぞれのデザインが決まっていく過程を共にすることで、自分自身たくさんの気づきをいただけました。

ありがとうございました!

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