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2018-10-25

Design Literacy #2 | ビジョンの視覚化

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弊所はデザイン戦略やブランド戦略という理念やビジョンに非常に近い領域でクリエイティブを実践しています。

このデザインコンサルティングの大きな利点の一つとして、「ビジョンの視覚化」があると考えています。これはデザインが、経営者やプロジェクトの中心人物がイメージしている「未来」を口語や文語などの言葉から共有し、クリエイティブでジャンプさせて視覚言語として翻訳するためです。

つまり、経営コンサルティング的な積み上げ式のマーケティング戦略の考え方だけではなく、「こうかもしれない」という未来を見据えた造形を選択肢としてご提案できることだと考えています。その選択肢をデザインとして実際に「みる」ことで、未来の方向性として正しい正しくない含めて共有することができ、プロジェクトに関わる方々と議論が生まれることも重要だと考えています。

だからこそ、未来を感じ取ることのできる造形を高い解像度で生まれる状態をつくることも大切です。この「状態」とはチーム論とも関係しており、デザイナーと未来を共有することのできる信頼や、そもそも造形化するステップでは美意識の感覚が近いところにないと成立しません。クライアントとデザイナー双方で、法人・個人・事業・商品にある理念を共有することが困難、そもそも保有する美意識が合わないケースは良い方向に進んで行かない可能性が高いのです。

現在、様々なデザイナーの情報はインターネットなどから容易に取得することが出来るようになりました。ご依頼をお考えの方は、成果物としてあるクリエイティブの完成度はもちろん、その造形にある美意識へ共感できるか、そしてデザイナーが持つ哲学にも焦点をあててご縁を結ぶことをおすすめします。その共感ポイントは多ければ多いほど、プロジェクトが良い方向に進んでいく確率もきっと高まります。

やはり何事も「人」との幸福な出逢いこそが、鍵だと思います。

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