2014-12-05
トーン&マナー
ロックミュージックに影響を受けて革ジャンをさらりと羽織ってみたり、アウトドアやスポーツが好きで動きやすい洋服をオシャレに着こなしたりと。「あの人のファッションセンスってステキだよなぁ」と感じることは誰しも一度はあると思います。洋服は、その人の趣味趣向や性格、生き方や哲学まで投影されることがあります。
ブランディングデザインも似ている部分があると感じています。ブランディングのはじまりである印象構築は、法人・個人の理念(存在理由・哲学)に存在するキャラクターの本質的な部分を共有して、スタイリングしていくこととも言い換えられます。デザインの意匠は無意味に飾り付けるのではなく、「本質を外見に」表現したものだと考えられます。
長年営んでこられた昔ながらの定食屋に、玄人受けしそうな近未来感漂うインテリアを無理矢理あてはめてもシズルは生まれないと思います。グラフィックデザインも同様に、横文字を多様して一見今風にこしらえても、それは本質からかけ離れているように感じるはずです。その時代や場での「トーン」と「マナー」が存在し、整理や統一がなされてこそ強いコミュニケーションが生まれます。
またデザインは、デザイナーのためだけにあってはならないと考えています。クライアントの経営資源として活用され、社会の中でポジティブに機能することを目指して、日々デザインへと向き合っています。
本日もありがとうございました。
そういえば7年半前、独立したばかりのころ、スローガンとして「本質を外見に。」を掲げていました。
関連記事