デザインの授業
少し前のことですが、9月中旬ごろ倉敷青陵高等学校の美術の時間でマーク&ロゴタイプを主とした、デザインの授業をさせていただきました。内容は自己紹介からはじまり「マーク&ロゴタイプの実例紹介」「青陵高校のロゴを考えてみるという課題について」「ものづくり現場の職種」など1コマの中にギュッと詰め込んだものとなりました。
マーク&ロゴタイプの実例紹介では弊所が関わったプロジェクトから造形的なことと合わせて、考えのプロセスを伝えました。どのようなプレゼンテーションを経て、なぜそのロゴが決定され、どのような展開をされていくのか…実例を見ることで「デザインの考え方」を感じ取ってもらうことを目指しました。
また課題については、生徒みなさんが描いてきたラフを、それぞれ短い時間ですがプレゼンテーションをしてもらいました。想像以上にしっかりと考えて持ってきていて、その言葉ひとつ一つを聞いていてとても嬉しくなりました。世代的な感性からか造形としてもおもしろいものがいくつもあり、デザインとしての新鮮さとともに驚きがありました。技術云々ではなくフラットに考えることは、やはりとても大切ですね。
最後に「ものをつくる」ということを仕事にしている職業の例を、思いつく限り挙げて伝えました。業界としてもクリエイティブディレクターやコピーライターなど横文字が多いこともあり、補足説明を加えながら必ずしも芸大・美大出身でなくとも活躍できることなど、人生の選択肢として知っておいてほしかったのです。
時間的に急ぎ足の授業となりましたが、「デザイン」について少しでも伝える機会になっていれば嬉しいです。
そして今回、高校時代の恩師からお声がけいただけたことも、とてもありがたかったです。授業の打ち合わせや当日なども、先生と仕事できることがとても楽しく、嬉しかったです。
今後はさらに、大学だけではなく小・中・高にもこのような機会を増えていくビジョンも意識して、デザインをさらに頑張ります。