唐突な文章のはじまりですが、事務所を持つことにしました。
場所はプリペアドビルの#201で岡山市街地にほど近く、様々な場所からもアクセスしやすいと思います。
[プリペアドビル]
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これまでの経緯などは不動産仲介とプロデュースをしていただいたタルト不動産のHPで三宅洋平さんがコラムとして綴っています。今回、入居者に合わせたリフォームのプランで定着するという新しい試みも、このプロジェクトのおもしろいところです。
●小さな本屋さんのウエ ①
●小さな本屋さんのウエ ②
●小さな本屋さんのウエ ③
●小さな本屋さんのウエ ④
●小さな本屋さんのウエ ⑤
●小さな本屋さんのウエ ⑥
まとめ読みは下記です。
●小さな本屋さんのウエ
…実は物件を探していた当初、いまのノマド的な仕事のスタイルを変えない方向で、戸建への引っ越しを考えていました。ですが、プリペアドビルに初めて入った日、佇まいやそこに流れる空気感へ直感的に惹かれました。天候も決して良いとはいえない、というか土砂降りに見舞われるような日だったにも関わらずです。
そして、やはり「ご縁」です。
三宅さんからご紹介いただいた、一階のMILBOOKS(ミルブックス)の店主でもあるオーナーの福井一朗さんとの出会いが、何より素晴らしいと感じて内見したその日のうちに即決をしました。
一番の特徴である入居者に合わせるというリフォームのプラン。
そのデザインをするにあたり、三宅さんとの移動時間なども含めた打ち合わせやブレインストーミングも、とても濃密な時間でした。ぼくとしては楽しくて時間がすぐに過ぎ去った印象です。
リフォームを進行する上で入居者としての大きな役割は、コンセプトである言葉の設定だとミーティングを重ねていく中で感じていました。三宅さんとも共有を深めていく中で生まれたのが、「WHITE」という言葉です。「白と自然」の意味を組み込んだ言葉として設定し、白い場でデザインをすることでポジティブに結ぶご縁の創造を目指していければと考えました。この「白」というキーワード。ぼく自身も再発見で、あらためて新たな心持ちで仕事に向かえそうです。
合わせて下記のロゴタイプもデザインしています。こちらは「Avenir Next」という書体をベースとして「白」や「空間」を感じることができるように設計しています。
「Avenir」はフランス語で「未来」という意味で、ラテン語で同じく「未来」の意味を持つ「Futura」という書体よりも良いデザインを目指すという「挑戦」の情熱が込められた書体です。
床材は、ユカハリ・タイルの製造、販売をしているみんなの材木屋(西粟倉・森の学校)さんの無垢の「ひのき」。
朝、事務所の部屋全体から「ひのき」の香りを感じることができます。素材は「すぎ」とも選べたのですが、イメージ的に「ひのき」は、香りだったり印象が良いなと考えていました。
諸説ありますが、神宮の用材に使われることから「霊(ひ)の木」や「日」は太陽を表す最も古い語形で最高のものを表すところから「日の木」とする説があるそうです。
「ひのき」の白らしい感じはコンセプトにも合いますし、その意味性にも惹かれてお願いしました。
また、これまでに関わったプロジェクトの制作物や資料を整理するためにフェローズのバンカーズボックスを採用。スタンダードですし、やはりカッコいいですね。
念願のA0サイズまでのポスターを折ることなく入るラックもタルト不動産/タルトデザインさんにオリジナルで制作していただきました。
3月中には、事務所を本格的に始動をさせることを目指して、絶賛引っ越し・整理中です。
これからはカフェではなく事務所でじっくりと落ち着いて、ミーティングやプレゼンテーションをさせていただけます。
そして、初めてお会いする方には自己紹介の段階で、これまでのデザインを実物でご覧いただきながら考えを共有することもできます。
とにかく自分自身、新しい環境で時が刻めることにワクワクしています。
今回、リフォームの実作業や現在入居してからも多くの手助けをいただいているオーナーの福井さんと、細かいところまで意識共有をしてご一緒している三宅さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました!
最後に、今回のプロジェクトのためにデザインしたポスターのご紹介です。写真はタルト不動産/タルトデザイン、三宅洋平さんの撮影です。