金曜日は公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の中四国地区代表会議で愛媛へ。
会議で共有されたこれからの動きや、各県の話題は自分も地域、日本で生きるデザイナーとして何ができるかを改めて考える時間となりました。
そして、はじめての道後も素敵でした。温泉、風情があって良かったなぁ。
小豆島ヘルシーランド株式会社さまが販売する「日乃本一」のシンボル&ロゴタイプやラベルなどブランディングデザインを担当いたしました。
堂々とした筆文字による和文ロゴタイプや温かみのある朱色で表現した日の丸のシンボルを軸にしながらも、古いイメージに寄らないようデザインを意識しています。正統性を感じるデザインは歴史の積み重ねこそが現代、つまり「モダン」であるとも捉えて、芯の強い設計を目指しました。
筆文字はmonochrome design officeの西田夏子さんにお願いをし、コンセプトやイメージから幅広い検証と最後までブラッシュアップをしていただけました!
写真は、オリーブオイルと醤油を主にワサビまたはユズがきいた焼肉のたれです。小豆島にあるセトノウチさんにもお取り扱いがあるようです。ご自宅はもちろんお土産などにもぜひ◎
そして、こちらのクライアントは、グラフィックデザイナー・左合ひとみさんからのご縁。小豆島の風景や時間を体験する機会や、左合さんとご一緒させていただくことでデザイナーとして多くの気づきや学びもいただけています。
現在、左合さんの個展が今週8日(土)まで下記で開催されています。期間中、関東にいらっしゃる方はぜひ!
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左合ひとみ展
Rebonjour-The Planet Wishes Peace
12月3日(月)-8日(土)11時-19時(最終日17時まで)日曜休廊
◎オープニングパーティー 12月3日 17時-20時
SPACE YUI 107-0062 東京都港区南青山3-4-11ハヤカワビル1F Tel 03-3479-5889
Creative Partner Yuki Iida
協力 株式会社竹尾 株式会社ムサシ
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先日、高校時代の恩師からご相談をいただき、デザイン学部志望の高校生お二人がスタジオ見学で来所されました◎今回は講演などでお伝えすることも多いデザインのそもそもや弊所でご縁いただく仕事についてを、ギュッとまとめて短時間でお伝えしました。
写真は高校の恩師とその教え子お二人。掲載の許可をもらい、撮影させていただきました。
ぼくが当時いた高校にある美術工芸系の先生方とは講演や授業のご依頼、今回のようなスタジオ見学のご連絡から、今もコミュニケーションをとらせていただくことがあります。その度に、社会の見聞をひろげてくれる先生と出逢えたことは生徒にとって、とても幸せなことだろうなと感じ、その想いにはできる限りお応えしたいと思っています。
追伸、来所されたお二人へ。
これから受験シーズン本番。一日一日を大切に、楽しんで頑張ってくださいね!
弊所はデザイン戦略やブランド戦略という理念やビジョンに非常に近い領域でクリエイティブを実践しています。
このデザインコンサルティングの大きな利点の一つとして、「ビジョンの視覚化」があると考えています。これはデザインが、経営者やプロジェクトの中心人物がイメージしている「未来」を口語や文語などの言葉から共有し、クリエイティブでジャンプさせて視覚言語として翻訳するためです。
つまり、経営コンサルティング的な積み上げ式のマーケティング戦略の考え方だけではなく、「こうかもしれない」という未来を見据えた造形を選択肢としてご提案できることだと考えています。その選択肢をデザインとして実際に「みる」ことで、未来の方向性として正しい正しくない含めて共有することができ、プロジェクトに関わる方々と議論が生まれることも重要だと考えています。
だからこそ、未来を感じ取ることのできる造形を高い解像度で生まれる状態をつくることも大切です。この「状態」とはチーム論とも関係しており、デザイナーと未来を共有することのできる信頼や、そもそも造形化するステップでは美意識の感覚が近いところにないと成立しません。クライアントとデザイナー双方で、法人・個人・事業・商品にある理念を共有することが困難、そもそも保有する美意識が合わないケースは良い方向に進んで行かない可能性が高いのです。
現在、様々なデザイナーの情報はインターネットなどから容易に取得することが出来るようになりました。ご依頼をお考えの方は、成果物としてあるクリエイティブの完成度はもちろん、その造形にある美意識へ共感できるか、そしてデザイナーが持つ哲学にも焦点をあててご縁を結ぶことをおすすめします。その共感ポイントは多ければ多いほど、プロジェクトが良い方向に進んでいく確率もきっと高まります。
やはり何事も「人」との幸福な出逢いこそが、鍵だと思います。
徳島と香川を軸に展開する「戸建プラザ」が生み出す住宅ブランド「リラクス」。ブランディングでご依頼をいただいる中で今回、カタログのデザインをいたしました。以前に制作させていただいた建売住宅と注文住宅の内容を合本、編集をしてブラッシュアップしています。
「リラクス」のコンセプトは“シンプル”であること。カタログのデザインも言葉と写真を大切に、余白バランスや必要最低限の色彩で表現しています。また営業の方々が書き込めるスペースを取り入れたり、初見のお客様へ机に置いてご説明する際に優先度の高い情報は可読・視認性を保てるラインを意識した設計としています。
その媒体が展開されているシーンを想像しながらデザインすることは、とても大切なことだと考えています。
Creative Director, Art Director, Designer
Hideto Sato | HIDETO SATO DESIGN
Photographer
Masato Yamaguchi