宇都宮美術館で開催されていた「視覚の共振・勝井三雄」展へ、最終日の6月2日に行ってきました。
第一回目の瀬戸内国際芸術祭のことだから、もう9年前、僕にとって転機となる大きな出会いの一つが勝井三雄先生です。
当時、芸術祭に行こうと決めた日は小雨。おそらく全ての展示はまわりきれないだろうと、どうしてもみたかった鉛筆画の木下晋氏の展示空間へ一直線。その場に偶然、勝井先生もいらっしゃっていました。
今思うと20代の無鉄砲さもあったと思いますが、心臓の音が聞こえるくらいに緊張しながらお声がけをしました。ありがたいことにその時から現在までご縁があり、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)へのご推薦や、ローカルで仕事をする中で悩みも多かったころにはアドバイスまで、マインド面でも大きな影響をいただけています。
そして、今展示も勝井先生からご案内をいただき、これは行かねばと。
展示空間は大きく三部屋に分かれていて、その美しさと圧倒的な物量に感動。中でも、スタディの密度には衝撃を受けました。本当にすごかった。手描きの検証など実物を拝見できたことは、自分自身の大きな経験になったと実感しています。
岡山から宇都宮美術館まで約6時間。新しい土地の空気も体感でき、濃密な時間をいただけて胸が高鳴りました。
ありがとうございました!