昨晩は倉敷の大原本邸にて科学者の方々と「語らい座」があり、時間の中から好奇心の大切さを改めて感じました。
スピーカーとしては、デザインやブランディングについてお話したのですが、いただけたご質問から自分自身、たくさんの発見も。
ありがとうございました!
制度の設計段階からデザイナーとして昨年にご縁をいただいたプロジェクトも、この3月で一区切りです。これまで検討と研究それぞれの会議を委員、事務局の皆さまと積み重ねてきました。
また今回あらためて、デザインの「情報を整理する力」や「ビジョンのみえる化」などは、プロジェクトにおいて様々な貢献ができると実感しました。
特にビジョンや戦略では、デザイナーだからこその「こうだったりして」や「こんなことできたらいいな」という、想像や妄想を積極的にするべきだと思います。そもそも子どもや学生時代に良く空想をしていたからこそ、デザインの道へ進んだ人も多いのでは。
その空想を誠実に相手へ伝えることで、会議や打ち合わせのコミュニケーションも加速することがあるように感じています。
さて、今回の制度は来年度から実際に運用がはじまる予定です。またリリースができる段階で、制度についてやデザインをアップできればと思います。
徳島・香川の情報発信メディア「にある」のシンボル&ロゴタイプをデザインさせていただきました。
シンボルは、魂や縁を表す円に切れ込みを入れることで「に」をシンプルにデザインしています。この「に」を45度、左へ回転させることで上昇志向と、切れ込みからは中から溢れる出る「ある」を表現しました。色彩は太陽に向かう(=上昇志向)イメージで日本の伝統色「ひまわり色」で設計しています。
コンテンツも徳島・香川を中心とした「JIMOTOにある」や「SHIGOTOにある」など幅広く、読み応えがあります。下記のURLからぜひご覧ください!
徳島・香川の情報発信メディア
にある
Web: https://niaru.jp/
Facebookページ: https://www.facebook.com/niarujp/
株式会社プラザセレクトさま、今回もデザインのご依頼をありがとうございました!
タルト不動産/タルトデザインさまのショップカードをアートディレクション&デザインさせていただきました。
ありがたいことに前回のデザインも好評だったようで、当初は写真やコピーなど情報の差し替えでアップデートというご依頼でした。
ただ、Instagramでは物件の情報だけではなく、読まれた本や鳥についてなど新しいコンテンツもアップされるようになっていることを見知っていたので、印刷媒体とWebでブランドイメージの連動を考えて本に関係する判型を新しくご提案し、最終的に「しおり」型となりました。
12月中旬ごろから展開されていますが、ショップカードをご覧になられた方から早速お問い合わせがあったとの嬉しいご報告もいただきました!
改めまして、この度もデザインのご依頼をありがとうございました!
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タルト不動産/タルトデザイン
URL: http://taart-design.com/
Facebook: https://www.facebook.com/taartestate/
Instagram: https://www.instagram.com/taart_design/
福武教育文化振興財団フォーラム Vol.8『「災害」と「文化」のいま、むかし、これから』の広報物について、アートディレクション&デザインを担当させていただきました。
キービジュアルには災害によって欠けた陶器を中心に置いています。この作品は、昨年7月の豪雨災害で被災した真備の陶芸家・原在加さんによるものです。
この撮影にお伺いした当日、真備はまだ災害の爪痕が生々しく残っていました。テレビやネットから見知っていたものの想像をこえてショッキングな状況でした。
その中、作家のアトリエに到着すると、何と高校時代の後輩ということがわかり、不思議な縁を感じました。
撮影は、写真家の加藤晋平さんにお願いしました。
災害直後という場に存在した独特の力によってか、加藤さんはデジタルからアナログのカメラに変更し、光と影を丁寧に探っていかれました。
そして最終的に届いた写真は、1パターンのみのビジュアルで展開することが悩ましくなるほどでした。
印刷ではグリーンでメタリック系統の特色を選択。
「災害」ということは決して明るい内容ではありませんが、だからこそ「文化」や「復興」をポジティブに表現できないかと考えて設計しています。
こちらは19日(土)に開催されます。
会場は空間も美しいJunko Fukutake Hallで、13時30分からスタートです。
パネリストの方々やそのプログラムは、災害を経験したいま、とても注目度の高い内容です。
詳細は下記財団のWebかFacebookページをご確認ください。
当日参加、途中参加、退場も可能とのことですので、ぜひ。
Web
http://www.fukutake.or.jp/ec/forum
Facebook
https://www.facebook.com/eczaidan
謹んで新春のお慶びを申し上げます。内平外成と地平天成の心を持って、本年も一日一日を大切に歩んで参ります。
さて、弊所は本日から仕事はじめです。年末年始は、読みたかった本を開いたり、進めたかったデザインの制作をしたりと、様々な思考をゆっくりと整理する時間になりました。そして毎年、テーマを設定しているのですが、その言葉を考えていました。
2017年のテーマは「仕事」とし、プロジェクトの契約の在り方やパートナーとの関係性など「デザインの周辺」の整備を意識し続けました。
2018年のテーマは「表現」でした。この言葉に設定したことで、自分自身、多くの発見がありました。一つは、デザインはもちろんビジネス、日常などにおける「美意識」というキーワードをしっかりと認識できたことです。
コンテンツが充実した現代では、本質を外見に示した「らしさ」から、軸のある差別化をすることで、持続可能なブランドを目指すことも重要視されています。そのためにも「美意識」が込められたデザインやビジネスの在り方が大きく作用することもわかってきました。
ただ、あくまで僕の場合ですが「表現」に「自己」を寄せすぎると、あまり良くないということもわかりました。「表現」のために頑固や意固地の感情が生まれる可能性も高くなる不安を感じたためです。それは、クライアントやチームとともに創り上げる現場では、プラスに働かないことも多いと考えられます。
つまり、デザインの存在意義は理念からなるコミュニケーションだと考えています。経済と文化の両輪の中で「表現」の造形的な部分が最優先であると思い違いをしては本末転倒です。デザイナーは理念に寄り添った「美意識」で成果物を目指すことが大切なのだという気づきを改めて得ました。
そして、2019年。テーマは「元気」としました。
言葉の意味を調べてみると「活動の源となる力」や「万物生成の根本となる精気」とあります。ご縁をいただくデザインにもそのような想いを込めていければ素晴らしいなと考えました。また、不養生もあり昨年やこの年始などに体調を崩すことがあったので、自分自身、健康であることも意識していきます。
長くなりましたが、本年もどうぞ宜しくお願い致します。
2019年が皆様にとっても素晴らしい一年となりますように。
佐藤 豪人