この土日から週明けにかけて、新しいMacを導入するにあたって、ずっと億劫だった過去のデータ整理をしました。事業をはじめたころは整理方法も未熟だった分、データの置き方はバラバラで、かなり時間をかけてしまいましたが、発見も大きかったです。
約11年前、21歳から22歳にかけて事務所を立ち上げたあの時から、デザインに対するスタンスはまったく変わっていなかったことへ驚いたと同時に、嬉しかった。「ここ」がベースになっていると改めて再確認できました。
2007年、7月。残していたワード文章があったので、下記に記しておこうと思います。(TOCOTOWA.は当時、実兄と組んでいたデザインのユニット名です)
【わたしたちのデザイン作法】
「本質を外見に。」
それがわたしたちのデザインを行う上で大事にしていることの一つです。
その事象の骨格をしっかりと把握して、その上でデザインの肉付けをしていきます。そして時にはその骨格を矯正または形成して、より自然で美しく強固に機能するデザインをします。
わたしたちがデザインしたものと対峙し、体験した時にスッとその本質が染み込み、理解へと導く。
それは不自然なデザインよりも、衝撃的で印象に深く残り、デザインとしての機能を十二分に発揮するとわたしたちは考えています。
このようなデザインを行うことをわたしたちの作法としています。
【TOCOTOWA. の由来】
「TOCOTOWA.」とは古語での「永久。」をローマ字表記したものです。
「.(。)」はここでは「結ぶ」を意味しています。よって、わたしたちのユニット名は「永久」と「結ぶ」の二つの意味が表されています。
「永久」はわたしたちが関わらせていただいた案件が繁栄や尊敬などポジティブな面が永久に続くように祈りを込められています。
「結ぶ」はここでは終わりの意味ではなく、「繋ぐ」の意味が込められています。
つまりはコミュニケーションの意味が込められています。
わたしたちはデザインをコミュニケーションの観点で展開しています。
ヒト、モノ、コトのそれぞれの関係性に生じた課題や問題はデザインによって良い方向へ導けるということがわたしたちの信念です。
合わせて、同時期につくっていたアートワークも一緒に出てきたのでアップしておきます。当時は写真を加工してビジュアル化することへ熱中していました。今回の触発をキッカケに、また機会をみつけてパーソナルな作品をつくることも目指していきたいです。